ストレスのコントロールが重要
20年以上株式投資を経験してわかったこと。
投資によるストレスをコントロールすることが重要だということ。
株式投資は、長く続ければ続けるほど成功する(多くの利益がでる)可能性が上がっていくと言われています。
でも、ほとんどの人は、それができない。投資によるストレスをコントロールできないからです。
株価が上がるのはストレス!?
私は、その会社の株が、かなりの可能性で上昇すると確信していても、その上昇が急激である場合は、決してその株は買いません。株価の急激な上昇はストレスになるからです。
想像してみてください。
買った翌日に株価が上昇してプラス2万円になった。次の日も株価が上昇してプラス5万円になった。また次の日も。そのまた次の日も。
毎日毎日。毎時間毎時間。仕事をしているときも、テレビを見ているときも、寝ているときも、株価が気になります。
株価が上がることはうれしいのですが、気になって気になってしょうがありません。それがストレスになるんです。
うれしいこともストレス!?
離婚、死別、といったネガティブなできごとがストレスになることはイメージしやすいですね。でも、あまり知られていませんが、結婚、妊娠、といったうれしいこともストレスになるんです。
つまり、「変化=ストレス」 ということです。
ストレスが発生すると、上手に発散することができれば減らすこともできますが、ふつうは、どんどん積みあがっていきます。その積みあがってくストレスの原因には、「うれしいこと」も含まれるのです。
また、うれしいことが続くと、「こんなにうれしい状態は長く続くことはないかも?」 と不安になることもあります。
株価が半年間で3倍に! それでも購入しなくて正解!
話を株に戻します。
アメリカで絶好調の、エヌディビアの株価の推移を示します。ちなみにこの会社は、最近話題になっているチャットGPTのような、AIを動かすための装置である半導体を開発している会社です。
エヌディビアの株価は、たった半年間で3倍近くになっています。驚異的なスピードで株価が上がっています。
私は、1年前、エヌディビアの株を買おうかなーと、一瞬頭をよぎったことがあります。今後AIが世界を変えるということを確信していたので、AIの発展に大きく貢献しているエヌディビアの株価が、今後上昇していく可能性があると思ったからです。
でも、結局買いませんでした。いま冷静に考えると購入しなくてよかった、と思っています。(正直言うとちょっとだけくやしい気持ちはありますが (笑)それはそれとして。)
もし、1年前にこの株を購入していたら、1年間、毎日毎日、仕事をしているときも、ゲームをしているときも、ご飯を食べているときも、ずーと株価が気になって気になってしょうがなかったことでしょう。
そろそろ売り時かも。売るタイミングを考えて頭を悩ませていたことでしょう。
そろそろ株価が下がるかもしれない、と不安を感じて心をすり減らしていたことでしょう。
人間の心はそんなに強くはありません。そして消耗もします。
だから私は、エヌディビアの株を買わなくてよかったと思っています。
大人としての賢明な判断
私は、株式投資をできる限り長く、つまり、一生涯続けていきたいと思っています。
それが株式投資で成功する秘訣だからです。
そのためには、株式投資によるストレスをコントロールしなければなりません。
株式投資をやっている自分の心は、株式投資のストレスに狙われています。
自分の心にストレスを与えることがわかっているなら、それを避けるのが大人としての賢明な判断です。