多くの人は、いずれ、株式投資から退場する
昨今、NISA(ニーサ)制度のブームに乗り、株式投資を始める人が多いですね。でも、そのうちの多くの人が、いずれ、株式投資をやめてしまう。そう断言できます。
株式投資をやっていると、必ず、暴落を経験します。例えば、100万円の投資額が数日で80万円になってしまう。20万円の含み損、こんな状態を必ず経験します。
株式投資を始めても、含み損(株の現在の値段が、買った時よりも下がってしまうこと)が生じると、耐えられなくなり、多くの人が株式投資をやめてしまう。残念ながらこれが現実です。
含み損で投資メンタルをやられてしまい、「株式投資はオワコンだ!」と言って、持っている株を全て売却し、株式投資から退場していきます。
投資メンタルを守る
投資メンタルを守りながら投資を継続できる。その唯一の方法が「高配当株投資」です。その理由を解説します。
株価(株の値段)は、株式市場(株を売っている市場)で売る人と買う人が決めます。買う人が多いと高くても売れるので、株価が上がります。一方で、買う人が少ないと安くしないと売れないので、株価は下がります。
誤解をおそれずに言うと、暴落(何らかの理由で、多くの会社の株価が同時かつ急激に下がる)が起こると、会社の業績(会社がどのくらい儲かっているかを示す成績)とは関係なく、株価が下がります。日々、どんどん株価が下がっていきます。
そんなときでも、会社が出す「配当金」の額は、ほとんど影響ありません。
配当金は、たいていの場合は、年に2回(年に1回や、年に4回の場合もある)、保有している株を発行している会社が、自動的支給してくれます。
株価が変動したからといって、いちいち配当金の額は変更されません。会社の業績が大きく変動したり、業績の将来見通しが大きく変化したりしたときだけ、配当金の額が変更されます。
株式投資をやる目的は、「配当金をもらうこと」
こう決めておくことができれば、日々の株価の変動や株の暴落を無視してしまってもよいのです。
結局配当金をもらえるのだから。
こう考えることができれば、投資メンタルを守ることができます。