配当利回りとは
今日は、配当利回りについて説明します。
配当利回りは、高配当株投資において、とっても重要な数字です。
配当利回りは、簡単に言うと、
「1年間にもらえる配当金の、株の値段に対する割合」
となります。
式で書くと、
配当利回り(%) = (年間配当金 / 株価 ) × 100
もう少し、わかりやすく書くと、
配当利回り(%) =( (1年間にもらえる配当金) / (その会社の株の値段))× 100
となります。
SBI証券口座では、配当利回りはここに表示されています。
配当利回りと配当金
例えば、カメラやコピー機で有名な、「キャノン」の株価と配当利回りは、
株価(1株あたり) | 4345 円 |
配当利回り | 3.45 % |
さきほど示した式をちょっと書き換えると、
1年間にもらえる配当金 = その会社の株の値段 × 配当利回り ÷ 100
とすることもできるので、
例えば、キャノンの株を10株(43450円分)持っていたとすると、配当金は、
43450円 × 3.45% ÷ 100 = 1499 円
約1500円の配当金をもらうことができるという計算になります。
配当金には税金がかかる
残念なお知らせですが、配当金をもらうときは、税金がかかります。
細かい説明はしませんが、ざっくり、20%の税金がかかると思っておいてください。
よって、さきほどのキャノンの株の例(10株保有)では、
1500円×20% = 300円
これだけ税金がかかります。
証券口座で「特定口座」という名前の口座であれば、この300円は自動的に差し引かれて、残りの1200円が証券口座に振り込まれます。
必要な配当利回りは3.75%
私は、株を買うとき、必要な配当利回りとして、3.75%を目安にしています。
この理由を以下に説明します。
わかりやすくするために、株の値段を100万円とします。
株100万円分に対して、配当利回りが3.75%だと、1年間でもらえる配当金は
100万円 × 3.75% × 100 = 37500円
配当金は、37500円になります。
ここから、20%の税金を計算すると
37500円 × 20% ÷ 100 = 7500円
よって、税金をひいた後の配当金の額は、
37500円 − 7500円 = 30000円
つまり、100万円の株に対して1年間で3万円の配当金をもらえることになります。
この3万円の配当金を33年間もらい続けることができれば、もらった配当金で、株を買った時の値段の元がとれることになります。
ざっくりいうと、約30年間で元がとれるということです。
- 20歳で株を買った人は50歳までに
- 30歳で株を買った人は60歳までに
- 40歳で株を買った人は70歳までに
- 50歳で株を買った人は80歳までに
元がとれるということです。
しかも
株そのものが残っていれば、それはまるまる利益になります。
株の値段が上がっていれば、その分も利益になります。
さらに、30年経過後も株をもっていれば、半永久的に配当金をもらい続けられます。
こういった理由から、私が株を買うときに必要な配当利回りとして、3.75%を目安にしています。
NISAを活用すれば、もっと有利に。配当利回り3%でよい!
2024年1月からはじまった、新NISA(ニーサ)制度。
この制度を活用し、NISA口座で株を買えば、配当金に対して税金がかかりません。
税金がかからないことを考慮すると、NISA口座の場合は、配当利回りは3.75%ではなく、3%でよいです。
その理由を説明します。
さきほどの例と同様に、100万円分株をもっているとすれば、
株100万円分に対して、配当利回りが3%だと、1年間でもらえる配当金は
100万円 × 3% × 100 = 30000円
30000円の配当金になります。
NISA口座では、この配当金に、税金が全くかからないので、30000円がまるまるもらえます。
さきほどの税金をひいた後の配当金の額と同じになります。
このことから、NISA口座では、配当利回りが3%でよいことになります。
まとめ
高配当株投資では、配当利回りがどのくらいあればよいかについて、説明しました。
- 配当利回りとは、1年間にもらえる配当金の、株の値段に対する割合。
- 約30年間で株を購入した代金の元をとることを考えると、税金を引かれることも考慮して、必要な配当利回りは3.75%
- NISA制度を活用すれば、税金がかからないので、同じように約30年間で元をとると考えると、配当利回りは3%でよい。
NISA口座で高配当株を選ぶときは、配当利回り3%を目安にしましょう。
株を実際に買うときの参考にしてもらえれば幸いです。