高配当株投資では、配当利回りはどのくらいあればよいか?

テクニック

配当利回りとは

今日は、配当利回りについて説明します。

配当利回りは、高配当株投資において、とっても重要な数字です。

配当利回りは、簡単に言うと、

1年間にもらえる配当金の、株の値段に対する割合

となります。

式で書くと、

配当利回り(%) = (年間配当金 / 株価 ) × 100

もう少し、わかりやすく書くと、

配当利回り(%) =( (1年間にもらえる配当金) / (その会社の株の値段))× 100

となります。

SBI証券口座では、配当利回りはここに表示されています。

配当利回りと配当金

例えば、カメラやコピー機で有名な、「キャノン」の株価と配当利回りは、

株価(1株あたり)4345 円
配当利回り3.45 %
2024年6月24日時点

さきほど示した式をちょっと書き換えると、

1年間にもらえる配当金 = その会社の株の値段 × 配当利回り ÷ 100

とすることもできるので、

例えば、キャノンの株を10株(43450円分)持っていたとすると、配当金は、

43450円 × 3.45% ÷ 100 = 1499 円

約1500円の配当金をもらうことができるという計算になります。

配当金には税金がかかる

残念なお知らせですが、配当金をもらうときは、税金がかかります

細かい説明はしませんが、ざっくり、20%の税金がかかると思っておいてください。

よって、さきほどのキャノンの株の例(10株保有)では、

1500円×20% = 300円

これだけ税金がかかります。

証券口座で「特定口座」という名前の口座であれば、この300円は自動的に差し引かれて、残りの1200円が証券口座に振り込まれます。

必要な配当利回りは3.75%

私は、株を買うとき、必要な配当利回りとして、3.75%を目安にしています。

この理由を以下に説明します。

わかりやすくするために、株の値段を100万円とします。

株100万円分に対して、配当利回りが3.75%だと、1年間でもらえる配当金は

100万円 × 3.75% × 100 = 37500円

配当金は、37500円になります。

ここから、20%の税金を計算すると

37500円 × 20% ÷ 100 = 7500円

よって、税金をひいた後の配当金の額は、

37500円 − 7500円 = 30000円

つまり、100万円の株に対して1年間で3万円の配当金をもらえることになります。

この3万円の配当金を33年間もらい続けることができれば、もらった配当金で、株を買った時の値段の元がとれることになります。

ざっくりいうと、約30年間で元がとれるということです。

  • 20歳で株を買った人は50歳までに
  • 30歳で株を買った人は60歳までに
  • 40歳で株を買った人は70歳までに
  • 50歳で株を買った人は80歳までに

元がとれるということです。

しかも

株そのものが残っていれば、それはまるまる利益になります

株の値段が上がっていれば、その分も利益になります

さらに、30年経過後も株をもっていれば、半永久的に配当金をもらい続けられます

こういった理由から、私が株を買うときに必要な配当利回りとして、3.75%を目安にしています。

NISAを活用すれば、もっと有利に。配当利回り3%でよい!

2024年1月からはじまった、NISA(ニーサ)制度

この制度を活用し、NISA口座で株を買えば、配当金に対して税金がかかりません

税金がかからないことを考慮すると、NISA口座の場合は、配当利回りは3.75%ではなく、3%でよいです。

その理由を説明します。

さきほどの例と同様に、100万円分株をもっているとすれば、

株100万円分に対して、配当利回りが3%だと、1年間でもらえる配当金は

100万円 × 3% × 100 = 30000円

30000円の配当金になります。

NISA口座では、この配当金に、税金が全くかからないので、30000円がまるまるもらえます。

さきほどの税金をひいた後の配当金の額と同じになります。

このことから、NISA口座では、配当利回りが3%でよいことになります。

まとめ

高配当株投資では、配当利回りがどのくらいあればよいかについて、説明しました。

  • 配当利回りとは、1年間にもらえる配当金の、株の値段に対する割合。
  • 約30年間で株を購入した代金の元をとることを考えると、税金を引かれることも考慮して、必要な配当利回りは3.75%
  • NISA制度を活用すれば、税金がかからないので、同じように約30年間で元をとると考えると、配当利回りは3%でよい。

NISA口座で高配当株を選ぶときは、配当利回り3%を目安にしましょう。

株を実際に買うときの参考にしてもらえれば幸いです。

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