複利はすばらい。でも配当金は全部使う。
高配当株を買って受け取った配当金。どうしますか?
すべて使うのが正解です。
え! 本当に使ってしまってよいのですか? そう疑問に思うのも無理はありません。
株式投資を勉強して、本を読んだり、雑誌を見たり、ネットで調べたりすると、「複利」のすばらしさを説明する内容をよくみかけます。
この「複利」の意味を説明します。
ここでいう「複利」というのは、もらった配当金でさらに新しい株を買って、その株も配当金を出してくれることで、お金がどんどん増えていくことです。
単純にお金を増やしたいなら、複利を活用するのが賢い選択です。
それでも私は、配当金は全部使うのがよいと考えます。
配当金をすべて使うと決めてしまう
複利を重視すると、次のような状態に陥ってしまいます。
- 毎月得られる収入の一部で株を買う = 毎月毎月タイムカプセルにお金を入れて、未来の自分に送り続けることになる。
- 得られた配当金に手を付けず、その配当金で、また株を買う = 得られた配当金をタイムカプセルに入れて、未来の自分に送り続けることになる。
- (未来の自分はお金持ちになる可能性がありますが)今の自分の生活は何も変わらず、むしろ、お金を使う自由が減ってしまう。
こんな状態を、5年、10年、20年と続ける自信はありますか?
私にはその自信がありません。
なので、せめて、配当金は全部使う!と決めてしまうのです。
配当金の使い方
配当金は、完全なる「不労所得」。
美しくない表現になってしまいますが、「あぶく銭」です。ふだんとは違うお金の使い方をしましょう。
ただし、条件として、
- 自分または家族のために使う。
- 満足感を得られる使い方をする。
これだけは絶対に守りましょう。
あぶく銭とはいいましたが、例えば、夕飯を作るのが面倒だからコンビニ弁当を買うとか、パチンコ屋さんに行って一攫千金をねらうとか、そんなお金の使い方はNGです。
例えば、私の場合、こんな使い方をしています。
- 仕事帰りにコンビニによって、値段を気にせずにスイーツを買う。
- DVDが発売されてから家で見ればいいかなーと思っていた映画を、映画館へ行って観る。
- 普段行かないような高級なレストランで食事をする。
- 旅行で新幹線に乗るときに、配当金で差額を出してグリーン車に乗る。
- 旅行で泊まる部屋を選ぶときに、配当金で差額を出して、露天風呂付の高級な部屋にする。
このブログを見てくださっている方は、経済観念がしっかりされている方が多いと思うので、ふだんは、こういったお金の使い方はしないと思います。
でも、あえてやるんです。
株式投資をがんばった自分へのご褒美
株式投資は、手間がかかります。また、心にも負荷をかけます。
- めんどうな手続きで証券口座を開設した自分
- 株を買うために、毎月節約して資金を捻出している自分
- 株価が下がってしまうという不安を乗り越えて株式投資を続けている自分
そんな自分へのご褒美が必要です。
配当金は全部使う。
これが、株式投資を続けていく秘訣です。